・ボウモア(Bowmore)
アイラ島の中心部にある。ゲール語で「大きな岩礁」の意味。創業年(1779年)はアイラ島最古。港の近くにある蒸留所内には潮の香りが漂い、ラーガン川から引いた仕込み水からは濃いピート臭がする。麦芽の3割を自家製麦により確保している。1994年にサントリーがモリソン・ボウモア社から買収。蒸留器の冷却水を利用した温水プールが設置されており、島民に開放されている。
・ブルイックラディ(Bruichladdich)
1881年創業。ゲール語で「海辺の丘の斜面」の意味。しばらく操業停止状態にあったが2001年に操業再開。仕込み水のピート臭が島内の他の蒸留所と比べて軽い。麦芽乾燥にピートを用いない製法を基本とするが、近年は煙香の強い製法も試みている。単式蒸留器のパイプは非常に細い。’05年にキルホーマン蒸留所ができるまではスコットランド最西端の蒸留所であった。